街で膝が曲がりまくった年配の女性が足をひきづりながら、杖をついてゆっくり歩いている。
家族でもお母さんやおばあちゃんが膝が痛くて正座ができないと悩んでる。
このような場面を経験して、多くの女性にとって膝の変形は他人事ではありません。
O脚で悩んでるなら、なおさら、どんどん変形しちゃうかも・・・と不安になります。
この記事では「変形」のひとつの特徴であるO脚の原因やリスク、改善方法をお伝えします。
O脚は「変形」のリスクが高い
変形性膝関節症と診断される、ほとんどのケースで、外見上の特徴として「O脚」があります。
しかも男性に比べて、圧倒的に女性に多く起こります。
なぜ「変形性膝関節症」になるかについては、
- 関節の歪み
- 関節にかかる負荷
- 生活様式の違い
- 筋力低下
などが原因として考えられていますが、なぜ女性に多く発症するかは具体的なメカニズムは解明されていません。
ただ、「性別」と「肥満」が深く関わっていることがわかっています。
さらに、ある研究では10代、20代からO脚傾向であれば、年齢を重ねると「変形性膝関節症」になる可能性が高いという結果も報告されています。(参考)
O脚の危険な症状とは?
O脚自体は障害ではありません。
問題は、変形によって、下肢の関節の弛緩や筋力低下をもたらすことにあります。
下半身の関節が弛緩すると、歩く時の衝撃を吸収しきれなかったり、ぐらついたりすることになります。
筋力が低下すると、筋肉の力が正しく伝わらずに、余分な負荷がかかります。
歩き方が悪くなり、ただしい姿勢をとることもできなくなってしまいます。
関節の弛緩・筋力低下→歩き方・姿勢が悪くなるや→変形が悪化→さらに関節が弛緩、筋力も低下→・・・
この悪循環を繰り返すことで、O脚などの変形だけでなく痛みを起こすまで進行してしまいます。
なので、この循環を断ち切るには初期のケアが肝心。
O脚の改善するなら「美脚」を目指す
痛みを予防するためにケアをしてね!
といっても伝わらないのが現実😭
ただ、O脚は、原因にもよりますが、早期にケアすることで改善する可能性がとても高い。
悪化させないケアの選択肢もたくさんあります。
そこで、見た目を向上する「美脚」を目指しましょう。
O脚や太い脚を見せたくない一心で、長いスカートやラインのでないパンツを履いて隠しちゃうことも多いかも。
それって、当然、根本的にO脚が解消するわけではないので、関節の弛緩や筋力の低下も膝の変形も止まるわけではありませんよね。
出せないO脚を隠して、放置すると悪循環が進み、最終的に痛みで悩むことにもなりかねません。
なので自信をもって出せる「美脚」を目指しましょう。
注意すべきO脚の見分け方「足のゆび使える?」
O脚の人とそうでない人と比べると、足の指を曲げる力が弱いという研究結果もあります。
将来、膝に痛みを抱えてしまうことがないように、O脚で悩むあなたは今のうちからチェックしてください。
またこのチェック方法は、O脚改善のための1つの方法でもあるのでトレーニングとしても活用できます。
椅子に腰をかける
椅子の前の床にタオルを敷く
タオルの上に足を載せる
足の指だけでタオルを引き寄せる
こちら↓の動画は若干弱くなっている例です。(16歳女性)
素早く足の指が動かせてタオルを引き寄せることができないなら、O脚による筋力の低下が考えられるので、O脚を作っている原因を明らかにしてできるだけ早く改善する努力を。
タオルを引き寄せることができても、油断せず、O脚を改善するケアの方法を日常生活に取り入れることをお勧めします。
このタオルの引き寄せ運動以外にも、外反母趾、扁平足、甲高、股関節・膝・足首などの関節に痛みがある場合にも注意が必要です。
靴の履き口の広がり方や靴底の減り具合でもある程度推し量ることができます。
女性に多い変形性膝関節症
繰り返しになりますが、年配の女性が抱える膝の痛みのほとんどのケースで「変形性膝関節症」と診断されています。
この「変形性膝関節症」はO脚の女性に多く発症します。
男性より2、3倍も多いんです。
痛みがなくても、特に「自分の脚はO脚だ!」という女性には注意してもらいたいです。
細く、綺麗な足「美脚」を目指すことは、この「変形」も予防することにもなります。
まとめ
O脚は変形性膝関節症の原因となる可能性が高い
O脚のケアはできるだけ早期にすべき
O脚は関節の弛緩や筋力低下の原因になりうる
変形が悪化しないためにも「美脚」を目指せ
参考文献
【O脚を呈する若年女性の関節弛緩性と足趾筋力】
*松崎 秀隆, 甲斐 悟, 高橋 精一郎, 村上 茂雄, 森田 正治
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2006/0/2006_0_A0511/_article/-char/ja/