膝・ひざが痛い

膝の水が溜まって何度水を抜いても、また溜まってしまう原因とは?

膝に水が溜まってるって言われたら?

膝が痛くなったり、曲げにくくなったりして、整形外科へ行って診察してもらうと、「膝に水がたまってますね」と言われたことのある人は、結構多いのではないでしょうか?

膝に水がたまると、膝全体が腫れてしまい、重くだるく感じます。

正座やしゃがみ動作などで、曲げ伸ばしで違和感を感じるようになります。

水が溜まって腫れる場所は、膝の前がにも後側にもでます。

「水がたまっているから抜きましょう」と言われ、「水を一度抜くと癖になるんじゃないですか」と不安に感じる方も多いですが、これは大きな誤解です。

癖になって繰り返し水が溜まるのではなく、水を抜くことは根本治療になっていないというだけです。
根本的に治さない間は、繰り返し水が溜まってしまいます。

根本的な原因とは?

①軟骨が損傷している

②関節内に炎症がおきている。

③関節を構成している組織に傷がついて内出血している。

の3つが挙げられます。

注射をして水を抜くということが、これらの治療になることはありません。

なぜ関節に注射針を刺して水を抜くのか?

理由の一つとして、関節に溜まった水の状態を把握して、根本原因を診断するためです。

軟骨が損傷する場合

加齢による変形性関節症や、スポーツでの動作の繰り返し、事故での怪我などでおきます。

関節内の炎症

慢性関節リウマチや痛風、細菌による感染などが考えられます。

関節を構成する組織の損傷

膝関節を構成する関節包、靭帯、筋肉などが損傷した場合やその他の特殊な病気でみられます。

筋力が弱った高齢者の場合、弱い外力で損傷し、内出血していることがあります。

以上のように、膝に水がたまってしまうのは、根本的な原因があります。

水を抜いても根本的に治さないままでは、何度、水を抜いても再び溜まってしまいます。

膝に注射をす本当の理由

膝の注射でヒアルロン酸を打つというのは根本治療になりませんが、診断には有用です。

「治療」として水を抜くこともあります。

細菌感染が疑われる場合に、放置しておくと、腫れが酷くなって痛みが発生してしまいます。

腫れがひどくなると痛みだけでなく、関節が曲がりにくくなり動きが悪くなります。
正座や階段の上り下りが困難になってしまいます。

まとめ

ある研究よると、膝に水がたまったことのある人はそうでない人より変形性関節症になる比率が高いという結果が報告されています。

水が溜まったことがある人は、変形になってしまうリスクが高くなってしまいますので、痛みが引いても軽く考えずにきちんとケアが必要です。

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