40代女性の膝の痛みや違和感を放置してはいけない2つの理由とは
一旦治ったと思う瞬間があるが、進行の過程である
将来、手術の可能性が高くなる
ご自身のお母さんや高齢女性の方の多くが悩んでいる「変形性膝関節症」。
自分もそうなるのでは?
いつか歩けなくなるかも?
と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、変形性膝関節症はなってしまうと治りにくいですが、予防の方法はとても簡単です。
この記事で、変形性膝関節症がどのように進行していくのかを理解していただいて、予防に繋げてください。
変形だから痛いの?
変形性膝関節症による膝の痛みは、関節の周りにある筋肉や靭帯関節包の滑膜の炎症が原因で起こります。
膝関節が変形して、骨と骨がぶつかって痛みが出ているというふうに、誤解している人が多いかもしれませんが、実際はそうではありません。
変形があっても、膝の関節が動きにくくなるだけで、痛みとは関係ありません。
では、痛みの原因はどこにあるのか?
加齢や運動不足、体重増加などで、ひざ関節の軟骨や半月板がすり減ったり、傷ついたりすると細かい破片が関節の中に残ってしまいます。
この細かい破片が関節の内部を傷つけてしまい、炎症の原因となってしまいます。
また、破片自体が異物とみなされ、免疫反応が起こり「炎症性サイトカイン」という炎症を起こしたり、痛みが起きる原因になります。
”水が溜まる”の「水」ってなに?
上記のように、炎症が起こった際に、関節液が過剰になってしまっていわゆる水が溜まる状態になってしまいます。
炎症とは簡単にいうと、細胞の火事です。その火を消すために免疫反応が起きて、血液などの体液から水分を集めます。
痛みのある箇所や、怪我した患部がは腫れてしまうのは、このときの火消しのための水分です。
注射で水を抜くのはどうなの?
ひざ関節に水が溜まったら、注射で水を抜くというのは対症療法です。
痛みや可動域制限が強い場合は、注射で抜くのも一つの手段ですが、それよりも、炎症を鎮めるという根本的に解決する方法も選択してください。
いつからケアすべきか?
高齢者の病気のように思われていますが、変形性ひざ関節症は突然起こるわけではなく、長い時間をかけて軟骨や半月板がすり減っていき、徐々にゆっくりと進んでいきます。
女性の場合は40代から始まることが多い。
40代から体質が変化し、体重が思うように減らず、体調も落ちていく、ホルモンバランスも崩れてしまい、変形の原因が揃ってしまいます。
人によって進み方は違いますが、通常「初期」「中期」「末期」の三つの段階で分類されます。
変形性膝関節症の初期
軟骨がすり減ることが少なく、変形もほとんどありません。
膝の違和感として訴える人が多い。
この時には炎症がひどいことが多く痛みが強く現れやすくなります。
変形性膝関節症の中期
膝の変形が始まります。
痛みの度合いとしては、初期よりも少し軽くなることが多いので、「治った」と誤解してしまう人も多い。
膝の曲げ伸ばしや階段の昇り降りなど、日常生活で支障が現れ始めます。それも「たまに」痛みや違和感があることが多いので、ケアせず放置するケースが多いです。
変形性膝関節症の末期
軟骨の大部分がすり減ってしまっている状態です。
骨と骨が直接ぶつかっていて、関節の可動域が極端に狭くなってしまいます。
立ったり、座ったり、歩くといった日常生活が困難になります。
整形外科では手術が宣告されることも。
痛みの度合いは、人によって、強く感じる人も軽くなる人もいます。 なので、他の人の状態や治癒した話を自分自身に当てはめると取り返しのつかないことになりかねません。
治すのは自分自身であり、他の人の状態はあてにできません。
まとめ
変形性膝関節症は
- 骨がぶつかって痛みが出るわけでない
- 痛みの原因は関節周りの筋肉、靭帯、関節包にある
- 40代からのケアで十分に予防できる
- 痛みがマシになるのは治ってるということではない
- 水を抜くのは対症療法
- 変形は徐々に進行する
- 他の人のケースを鵜呑みにしない