膝・ひざが痛い

ランナーの膝の痛みの原因「鵞足炎」や「腸脛靭帯炎」を予防する2つのストレッチ

長時間に及ぶマラソンなどは足への負担が大きくなります。
このときシクシクとした膝の痛みが出現しているときに疑われる病気には2つあります。

膝の内側に痛みが生じる「鵞足炎」と膝の外側が痛む「腸脛靭帯炎」が真っ先に挙げられます。

この2つはランナーズニーと名付けられた膝のスポーツ障害です。

鵞足とは?

鵞足炎は「鵞足(がそく)」と呼ばれるひざの内側下方の脛骨の周囲に炎症が生じる病気です。

「鵞足」は、脛骨というスネの内側に位置します。

縫工筋、半腱様筋、薄筋の3つの筋肉の腱が骨に付着する部分です。

この部位にある滑液包に炎症が生じる状態が鵞足炎です。

滑液包とは、全身の関節を包む袋状の組織のことを言います。

鵞足炎が起こる仕組み

鵞足を包む滑液包には、膝の屈曲や股関節の内転時に負担がかかりやすく。

繰り返し負担がかかることで、炎症を起こしてしまい、慢性的な痛みになってしまいます。

スポーツをする人に生じやすく、また、打撲などをきっかけに発症することもあります。

鵞足炎の治療としては、理学療法や注射などの保存療法が一般的です。

腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)炎とは?

腸脛靱帯は太ももの外側にあります。

腸骨から脛骨へ走行している薄っぺらい帯状の組織です。

腸脛靭帯炎は、膝の屈伸運動を繰り返すことで、大腿骨外側上顆とよばれる骨の出っ張りで摩擦が起こり炎症になると考えられています。

痛みが長引くことが多く、治療法は安静、アイシングなどの対症療法がメインです。手術療法は一般的ではありません。

治療法や予防は?

これらになってしまうと、ひどい時には寝ているときにも痛みがあるほどになってしまいます。

物理的に負担がかかっていない時でも痛みが生じてしまいます。このような痛みを「自発痛」と呼びます。

鵞足炎や腸脛靭帯炎では、炎症が強くなると、自発痛が生じます。

こういった炎症が強い部分では、毛細血管が拡張し、数も増えてしまっていることがあります。

こうなると、患部では痛みに過敏になってしまいます。

少しの刺激や、もしくはじっとしているだけでも強い痛みを感じるようになります。

しつこい炎症に効く「筋膜リリース」

最近では、このような異常な血管を減らすための「筋膜リリース」という手法が取り入れらています。

炎症が起こる原因として、筋肉と筋膜を包む筋膜とそれらの上にある皮膚とが

鵞足炎や腸脛靭帯炎を予防するストレッチ

鵞足炎や腸脛靭帯炎では太ももの筋肉が硬くなることで症状が悪化することが多いですので、ストレッチでゆるめましょう。

炎症が強い時期には、症状が増悪することがありますので、無理はなさらないようにしてください。
軽いストレッチでも痛みが出てしまう婆には、安静、アイシングや消炎鎮痛剤の使用も医師に相談なさってください。

1.大腿後面のストレッチ

床に座ります。

片脚を伸ばし、もう一方はあぐらをかくように膝を曲げます。
伸ばした側の足先を両手でつかむような動作をします。
可能な限り体を前屈させて、ゆっくりと倒していきます。
太もも後ろ側の筋肉が伸びるのを感じたまま15秒間キープします。

2.太もも内側の筋肉のストレッチ

1と同様の姿勢で座ります。
伸ばした側のつま先を内側に倒して、前屈をして同じように15秒間キープします。

まとめ

鵞足炎や腸脛靭帯炎もなってしまうと、痛みが酷くなかなか治らない病気です。なので、長距離を走る人や自転車に乗る方は、正しいフォームで実践することと、運動後はきちんとストレッチなどのケアをすることで予防に努めましょう。

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